レバレッジETFとは
レバレッジETFとは、もとになる指数のレバレッジ倍の値動きを、1日で達成するように運用されているETFを指します。
レバレッジETFのメリット

レバレッジETFの最大のメリットは、レバレッジにより大きなリターンが狙えることです。
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大きなリターンが狙える
通常のETFでは、もとになる指数と同程度のリターンしか期待できません。
しかし、レバレッジETFでは指数に倍率がかかっている上、複利効果も働くため、うまくいけばレバレッジ倍以上の利益を得る事ができます。
そのため同じ投資資金でも大きなリターンが見込めます。
例)対象指数が2日連続上昇した場合
対象指数が1日目に10%増加、2日目も10%増加した場合、レバレッジ2倍に設定されたETFの値動きは以下のようになります。

基準日と比べると、この2日間での対象指数の値上がり幅は21、レバレッジETFの値上がり幅は44です。
複利の効果によって、値上がり幅は2倍を超えます。
このように上昇傾向が続く場合、レバレッジETFを上手く利用すると、短期間で高いリターンをあげられる可能性があります。
レバレッジETFのデメリット
レバレッジETFのデメリットは主に
- 下落時の損失が対象指数よりも大きい
- 下落後の回復が対象指数より遅い
です。それぞれ具体例を交えながら解説していきます。
下落時の損失が対象指数よりも大きい
上昇が続く相場では、レバレッジETFは対象指数より高いリターンが見込めました。
しかし、下落が続く相場の場合は損失額が対象指数より大きくなります。
例)対象指数が2日連続下落した場合
対象指数が1日目に10%下落、2日目も10%下落した場合、レバレッジ2倍に設定されたETFの値動きは以下のようになります。

基準日と比べると、この2日間での対象指数の値下がり幅は19、レバレッジETFの値下がり幅は36です。
レバレッジETFの値動きは2倍を下回りました。
このように下落が続く場合、レバレッジETFのパフォーマンスは対象指数のレバレッジ倍から段々と小さくなっていく可能性があります。
下落後の回復が対象指数より遅い
レバレッジETFでは、一度価格が下落すると、もとの価格に戻るまで対象指数より時間がかかります。
例)対象指数が1日目に20%下落、2日目に25%上昇した場合
対象指数が1日目に20%下落、2日目に25%下落した場合、レバレッジ2倍に設定されたETFの値動きは以下のようになります。

基準日と比べると、この2日間での対象指数は元の価格に戻りましたが、レバレッジETFでは元の価格を10下回っています。
このように、一度でも下落が訪れると、レバレッジETFの方がパフォーマンスが落ちてしまう可能性があります。
レバレッジETFが向いてる人、向いてない人

レバレッジETFが向いている人は、まずリスクを許容できる人です。
レバレッジETFでは上昇相場において高いリターンが見込める代わりに、下落相場時に遭遇し、損失が起こるリスクも高くなってしまいます。
ハイリスクハイリターンであり、ギャンブル性も強くなるため将来的な資産運用にはあまり向きません。
相場は上下を繰り返して変動するため、長期保有をしていると、評価益が目減りしていく可能性が高くなります。
そのため、利確ラインや損切りラインをあらかじめ決めておく等のルールを作っておく事も大切なため、投資初心者には少しハードルが高い商品です。
まとめ
今回はレバレッジETFについて解説しました。
レバレッジETFは単純に、指数の2倍や3倍、マイナス2倍等になるわけではありません。
そのため、上昇が続く相場では高いリターンを出す事ができ、下落が続く相場では損失も大きくなってしまいます。
また、下落後も保有を続けた場合元の価格に戻るまでに、対象指数より時間がかかります。
レバレッジETFで投資を考えている場合はこのような特性をしっかり理解し、ルールを決めて投資をするようにしましょう。