
株主優待でお得に生活したいけど、株価の値下がりで逆に損をしないか心配…
今回はこんな心配を解決!
株価の値下がりによる損失なく、数百円の手数料のみで株主優待を手に入れる方法「クロス取引」について解説します。
これをマスターすれば優待券や優待品をお得にざくざくゲット出来ちゃいます!
さっそく見ていきましょう。
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株主優待とは
株主優待とは企業が株を購入してくれた株主に対し、自社商品やサービスなどの優待品を送る制度です。
優待内容にはお米や金券、優待券からカタログギフトのように選べるものなど、企業によって種類も様々です。
株主優待をもらうには
株主優待を受け取るには、「権利付最終日」(権利確定日の2営業日前)までに株式を買付し、保有していなければなりません。
- 権利付最終日:この日の取引終了まで、現物株式を保有していれば、株主の権利を得る事ができる
- 権利落ち日:この日になれば、株式を売却しても株主の権利がなくならない
- 権利確定日:株主としての権利が確定する日
例)権利確定日が12月の場合
12月28日:権利付最終日
12月29日:権利落ち日
12月30日:権利確定日
この場合、12月28日の大引までに現物株式を購入し、保有すれば12月29日以降に株式を売却しても、株主優待を受け取る事ができます。
クロス取引とは
株式を購入すると、値下がりにより損失が出る場合があります。
例えば、3000円の株主優待をもらうために株を購入したが、売却する時に3001円以上の損失が出てしまうと、株主優待と合わせても損をしてしまう。
そんな時に役立つのがクロス取引(つなぎ売り)です。
値下がりの心配がないクロス取引
クロス取引(つなぎ売り)とは、同じ銘柄、同じ数の株式を同時に買いと売りを発注し、約定させる取引の事です。
現物買いと、信用売りを同時に行うため、株価がどちらに動いても、利益と損失が相殺されます。
クロス取引のやり方
クロス取引の手順は、
- 証券口座を開設する。(信用取引口座も必要)
- 権利付最終日までに現物買い注文と、信用売り注文を同じ数で同時に発注する。
- 権利落ち日以降に、信用売りを現渡で決済する。
- 2〜3ヶ月後に株主優待が届く。
信用売りの注文方法


現物買いの注文方法


現渡の方法


クロス取引にかかる手数料
クロス取引では、株価の変動による利益や損失はありませんが、注文の際の手数料がかかります。
クロス取引で必要な手数料は、
- 現物買いの手数料
- 信用売りの手数料
- 貸株料 です。
例)SBI証券で900円の株を100株無制限一般信用取引で2日間保有した場合
①99円+②99円+③5.4円=約203円
となります。
クロス取引の際の注意点
- 手順②はエラーが起こる可能性があるので、市場が閉まっている時間に行いましょう。
- 買いと売りの注文を「寄付」か「引け」に揃えることで、同じ価格で注文が出来ます。
- 信用売りは一般信用の場合、数が限られているため在庫切れになる場合があります。制度信用も使用できるが、逆日歩という手数料がかかる場合があります。(優待より高くつく可能性もあります。)
- 注文を間違えても約定されるまで訂正可能です。
- 配当金はもらえません。
まとめ
今回はクロス取引(つなぎ売り)について解説しました。
クロス取引のメリットは値下がりによる損失の心配なく株主優待を得る事ができる事です。
クロス取引では、権利付最終日までに注文発注、権利落ち日以降に現渡決済を行います。
一般信用売りでは在庫がなくなる事があります。
在庫は証券会社ごとの管理のため、複数の会社で口座を開設しておくと便利です。